ピーマンがアメリカから日本に入ってきたのは明治の始めの頃でした。
ところが、注目されないまま来て昭和に入ると「甘とうがらし」という名で再デビューしましたが普及するまでは至りませんでした。
戦後になって「ピーマン」と呼ばれるようになり1960年代になって漸く一般家庭の食卓に登るようになりました。
それには品種改良の成果も有ったようです、それ以前の品種は独特の香りが強く、敬遠されがちでした。
品種改良によって食べやすくなり、戦後食の欧風化が進み肉詰めや炒めもの、スープの具として需要が増えていったとされています。
だが、依然その苦味や青臭い風味のため未だに子供達には人気がありません。
子供にピーマンを食べさせようと苦労されているお母さんもいるかと思います。
そんなお母さん達にご紹介します。
実はピーマンの匂いは切り方一つでその匂いを抑えることが出来るのです。
ヘタを上にしてピーマンを縦に切った時と横にして輪切りのように切った時とでは輪切りにしたほうが青臭さを強く感じます。
それは臭いのもととなる「メトキシピラジン」という物質が細胞の中で縦に並んでいるからです
横にした輪切りにすると、その細胞が多く壊れて匂い物質が多量に発生するというわけです。
一方縦に切ると壊れる細胞が少なくて済むので青臭さを抑えることが出来るというわけです。
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